百人一首8:わが庵は都のたつみしかぞすむ 世をうぢ山と人はいふなり

 

 

 

わが庵は都のたつみしかぞすむ 

   世をうぢ山と 人はいふなり

             喜撰法師

 

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喜撰法師(きせんほうし)

(9世紀後半)


 六歌仙の一人。

 宇治山の僧という他は経歴不明。

 口べただったようで、古今集の仮名序の中で紀貫之

「宇治山の僧喜撰は言葉かすかにして、初め終りたしかならず。

 いはば、秋の月を見るに、暁の雲にあへるがごとし」

 と人となりを語っている。
 

 ちなみに「六歌仙」とは、

 平安時代初めの和歌の名手たちを6人選んだもので、

 在原業平、僧正遷昭、喜撰法師大友黒主文屋康秀小野小町

 のことを言う。